「ジズライザーっていうのがいいらしいけど、種類が多すぎて、どれを選べばいいかわからない…」
そんなふうに感じている方は多いのではないでしょうか。ホームセンターや農業資材店でジズライザーが良いと聞いて探してみてもハイ50、ワイド120、プロエアーなど似たような名前がズラリと並んでいて、違いがわかりにくいですよね。
管理人は、元ホームセンターのような資材屋に勤務しており、北村製作所さんのメーカー営業さんとも話していますし、実際に使われた方からのお話を聞くことも多かったです。そんな経験をもとに、ジズライザー各モデルの違いと、あなたの作業スタイルに合った選び方をお話していきます。
ここの記事でわかること
- ジズライザー全6モデルの特徴と違い
- 高刈り専用モデル「ハイ50」が注目される理由
- 自分の作業環境に合ったジズライザーの選び方
- 購入前に知っておきたい注意点とメンテナンスのコツ
そもそもジズライザーとは?普通の安定板と何が違うのか
ジズライザーは、一言で言うと北村製作所という会社が製造・販売している刈払機(草刈機)用のアタッチメント(安定板)です。
刈払機の刃を固定する中央のボルト部分(ボルトカバー)に取り付けて使用するもので、草刈り作業を劇的に楽に、そして安全にするための様々な役割を果たします。
主な役割とメリットは
ジズライザーを使うメリット
- 地面をすべらせながら楽に草刈りができる
- 固定ボルトを保護
- 刃こぼれ・石はねリスク軽減
- 高刈りがしやすい(HIGH50)
となります。詳しくお話ししていきます。
従来の草刈りは、刈払機を腕の力で空中に持ち上げながら左右に振る必要があり重労働でした。ジズライザーは摩擦抵抗の少ないドーム型の形状をしており、地面に直接置いて滑らせるように草を刈る「地ズリ作業」ができるようになります。これにより、腕・肩・腰への負担が大幅に軽減されるという嬉しいアイテムです。
また刈払機の従来の金属製カバーは、地面とこすれることで摩耗しやすく、固定しているボルトの頭が削れて刃を外せなくなるというトラブルが起こりやすかったです。ジズライザーは高品質なナイロン樹脂で作られており、金属製と比べて約5〜8倍の耐摩耗性がありそれを防ぐことができます。また、ボルトが内部のくぼみに収まる設計のため、ボルトの摩耗を完全に防いでくれます。
ジズライザーと使うことで、刃が直接地面や石に当たるのを防ぐため、石跳ねによる事故のリスクも減らします。さらに衝撃を吸収するクッション構造により、刃の欠け(刃こぼれ)を防ぎ、刈刃を長持ちさせてくれます。
ジズライザーには様々なサイズや厚みのラインナップがあります。例えば、あえて地面から5cmほどの高さを残して刈る「高刈り」に特化したモデル(HIGH50など)を使えば、カメムシなどの害虫の温床となるイネ科の雑草を抑制し、減農薬につなげることができます。また、障害物が多い場所向けにナイロンコードを併用できるモデル(エアーシリーズ)などもありますので次の章で詳しくお話しします。
つまりジズライザーは草刈りの負担を減らしたい方や、より安全に作業したい方に広く愛用されており、実際に人気のあるかなり売れている商品です。
ジズライザー全モデルの種類と違いを徹底比較
ジズライザーシリーズは、用途に合わせて大きく
- 「刈刃(チップソー)専用」
- 「刈刃・ナイロンコード兼用」
- 「ナイロンコード専用」
の3つのタイプに分けられます。
それぞれの製品の仕様と特徴をまとめた比較表を作成しました。
ジズライザーシリーズ比較表
| 製品名 | 用途タイプ | 直径 | 厚み | 重量 | 主な特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| ジズライザー | 刈刃専用 | 100mm | 20mm | 約78〜80g | 定番の標準モデル。平坦地での効率的な地ズリ作業に最適です。 |
| ジズライザー プロ | 刈刃専用 | 80mm | 18mm | 約62〜77g | シリーズで最も薄いモデル。小回りが利き、地面スレスレで短く刈りたい方や精密な作業向けです。 |
| ジズライザー フィット60 | 刈刃専用 | 60mm | 20mm | 約57〜62g | 最小・最軽量モデル。純正の金具に近いサイズ感で、狭所や石の多い荒地、森林での作業に活躍します。 |
| ジズライザー ワイド120 | 刈刃専用 | 120mm | 30mm | 約116g | 刈刃専用で最大直径。接地面積が広いため地面の凹凸に引っかかりにくく、畦畔などで安定した素早いスイングが可能です。 |
| ジズライザー HIGH50 (ハイ50) | 刈刃専用 | 150mm | 50mm | 約180〜200g | あえて地面から5cm残す「高刈り」に特化した大型モデル。害虫の温床となるイネ科雑草を抑制し、刃の長持ちにも貢献します。 |
| エレスマート90 | 刈刃専用 | 90mm | 20mm | 約73〜80g | バッテリー駆動の「充電式刈払機」に特化したモデル。接地面積を減らして摩擦抵抗を最小化し、バッテリーの持ちを向上させます。 |
| ジズライザー エアー | 兼用 | 100mm | 24mm | 約98g | 刈刃・ナイロン・両用(キワ刈り)の3WAYで使える基本モデル。ナイロンコードは2本出しに対応しています。 |
| ジズライザー プロエアー | 兼用 | 80mm | 24mm | 約77g | エアーを小型・軽量化したモデル。ナイロンコードの2本出し・4本出しの両方に対応し、機動力に優れています。 |
| ジズライザー ハイエアー50 | 兼用 | 150mm | 50mm | 約262〜296g | 高刈り対応の本格ハイブリッドモデル。刃でもナイロンコードでも、短くから高くまでの刈高調整が可能です。 |
| エアードライブ240 | コード専用 | 240mm | 30mm | 約250g | 直径24cmの巨大円盤により強力なジャイロ効果を生み、フラつきを抑えて安定した地ズリが可能です。草よけ機能によりエンジンへの負荷も軽減します。 |
| エアードライブ180 | コード専用 | 180mm | 35mm | 約201〜250g | エアードライブ240を小型軽量化した円盤モデル。小回りが利き、充電式草刈機や小型エンジン機にも最適です。 |
| ラクエアー125MA | コード専用 | 125mm | 36mm | - | カートリッジ式のナイロンカッター。面倒なコードの巻き込み作業が不要で、手動繰り出し式で長さを調整できます。 |
すべて説明するとわけがわからなくなると思うので、人気のものを5つを深堀りしていきます。
人気と注目度が高い5つのモデル
ご紹介するのは
- ジズライザー ZAT-H20A
- ワイド120 ZAT-H30A120
- ジズライザープロ ZAT-H18A
- ジズライザープロエアー ZAT-H24C
- ジズライザーHIGH50
の5つ。それでは詳しくお話していきます。
ジズライザー(ノーマル / ZAT-H20A)
とにかく定番のZAT-H20A。資材屋でも一番売れているのはノーマルタイプのZAT-H20Aという絶対的な定番モデルです。2007年の発売以来のロングセラー商品で、通販サイトの口コミ件数も最も多く確認できます。直径100mm、厚み20mm。農業から家庭菜園まであらゆるシーンで平均点以上の性能を発揮する万能タイプで、とりあえずジズライザーを試してみたい場合はこれにしましょう。
ジズライザー ワイド120(ZAT-H30A120)
直径120mmとシリーズで最も大きく、地面の凹凸に引っかかりにくいため、素早いスイングが可能です。30mmの厚みがあるため、石跳ねや刃の摩耗をしっかり防ぐことができ、広い場所に使うときに特に初心者からベテランまでおすすめです。
ジズライザー プロ(ZAT-H18A)
スタンダード2ついで、人気なのがこのプロです。これもよく売れていました。直径80mm、厚さ1.8cm(18mm)と薄型のボディが特徴で地面ギリギリの低い位置で短く草を刈りたいという熟練者やプロの精密な作業ニーズに応える設計になっています。
ジズライザー プロエアー(ZAT-H24C)
ナイロンコードが使えるタイプで人気だったのがこちら。直径80mmの小型・軽量ボディながら、刈刃とナイロンコードを併用できるハイブリッド機構を持っています。広い場所は刈刃で刈り、障害物の周りなどはナイロンコードでキワ刈りをするなど、状況に応じてアタッチメントを付け替える手間を省いて効率的に作業ができます。
ジズライザー HIGH50(ハイ50 / ZAT-H50AA)
こちらの記事でくわしくお話した、最近流行りの草刈り方法である高刈りに最適なジズライザーです。高さが5cm(50mm)あり、地面に置いて滑らせるだけで誰でも正確な高刈りができます。高刈りによって害虫(カメムシ)の温床となるイネ科雑草を抑制できるため、減農薬栽培を目指す農家などから高い評価を得ています。
なんとなくそれぞれの特徴がわかったところで、今度は選び方を学んでいきましょう。
失敗しないジズライザーの選び方【3ステップ】
種類はわかったけど、結局自分にはどれがいいのか? ここからは具体的な選び方を
失敗しない選び方
- 刈払機の動力
- 刈払いの刃の種類
- 高刈りかそうでないか
の3つのステップで決めていきます。説明します。
刈払機の動力源を確認する
最初に確認すべきは、お使いの刈払機が
- エンジン式
- 充電式
のどちらかという点です。
充電式の場合は、選択肢がエレスマート90にほぼ絞られます。エンジン式用のモデルも使えないわけではありません。ただ充電式に付けると、重量オーバーでバッテリーの減りが早くなり、モーターに過負荷がかかるリスクがあります。充電式専用のエレスマートはバッテリーを長持ちさせるため摩擦を極限まで減らす設計になっておりトルク(回転する力)や1回の充電での連続稼働時間に制限があるという、充電式特有の課題を解決してくれます。
エンジン式の場合は、残り5モデルの中から次のステップで絞り込んでいきます。
主な刈り方を決める
エンジン式の刈払機を使う場合、次のポイントは
- 金属刃
- ナイロンコード
どっちを使うのかです。
金属刃メインの方は、ノーマルまたはワイド120が候補になります。ナイロンコードをメインに使う方は、エアードライブ240が候補です。金属刃とナイロンコードを場面に応じて使い分けたい方は、プロエアーかハイエアー50が選択肢に入ります。
草刈り方法や目的
畦畔の草刈りで斑点米カメムシの対策(高刈り・減農薬)を目指すなら、ハイ50が最適解です。とりあえず試しに初めてジズライザーを使うなら、ノーマルを選んでおけば間違いありません。キワ刈りなど細かい部分の仕上げ作業が多いなら、プロエアーが力を発揮します。
知っておきたい注意点とメンテナンス
ジズライザーは非常に便利なアタッチメントですが、購入前に押さえておくべき注意点がいくつかあります。それは
- 刈払機のハンドル形状
- 草刈り予定地の地面
- メンテナンスと交換時期
です。詳しくお話ししていきます。
ハンドル形式との相性に注意する
ハイ50やハイエアー50のような重量のあるモデルは、U字ハンドルの刈払機との組み合わせが推奨されます。
理由は、U字ハンドルなら肩掛けベルトで本体重量を体全体に分散できるからです。ループハンドルの場合、刃先が重くなった分を腕だけで支えることになり、長時間作業すると疲労がたまりやすくなります。
実際に「ハイ50+ループハンドルは腕がキツい」という声がありました。重量モデルを選ぶなら、ハンドル形式も合わせてチェックしてください。
不整地での「跳ね」に注意する
ジズライザーのドーム形状は、平地では抜群の滑りを発揮しますが、不整地(凸凹のある地面)ではドームが地面の凹凸を拾って跳ねる(バウンドする)ことがあります。
跳ねが起きると刈り跡がまばらな「虎刈り」になりやすく、景観を重視する場所では仕上がりに影響します。この場合は、刃先をわずかに浮かせたり、進行角度を変えたりして対処する必要があり、多少の慣れが求められますし、なにより危険を伴います。
使用後のメンテナンスを怠らない
ジズライザーのネジ穴や内部には、使用中に土や草が入り込みやすい構造です。
そのまま放置すると固着して取り外しが困難になったり、重量バランスが崩れて異常振動の原因になったりします。基本的に使用後は毎回、土と草を落とすことで長く使うことができます。作業後のちょっとした清掃で、製品寿命と安全性が大きく変わります。
摩耗ゲージで交換時期を見極める
ジズライザーには「摩耗ゲージ」という交換目安のマークが付いています。これが便利なんです。
このゲージラインまで本体が削れたら交換のサインです。そのまま使い続けると、本体が割れたり取り付けボルトが損傷したりする危険があります。定期的にゲージを確認する習慣をつけましょう。
まとめ
それでは今日のまとめです
今日のまとめ
- ジズライザーは刈刃と連動して回転する安定板。ジャイロ効果で軽快に地面を滑る
- 全6モデルあり、「高さ」「外径」「ナイロンコード対応」「動力源」の4軸で違いが整理できる
- 選び方は「①動力源 → ②刈り方 → ③作業目的」の3ステップで決まる
- 迷ったらノーマルタイプ、高刈り・カメムシ対策ならハイ50が鉄板
- 重量モデルはU字ハンドルとの組み合わせが基本
- 使用後の清掃と摩耗ゲージの確認で安全性と寿命を確保する
「種類が多くてわからない」という悩みは、選ぶ基準さえ明確にすれば一気に解決します。まずは自分の刈払機と作業環境を確認して、ぴったりの1台を見つけてください。